第二種電気工事士学科対策!直流・交流電圧種別の過去問攻略!

第二種電気工事士(筆記勉強)

太陽発電所などの普及によって、直流電源について目や耳にすることが多くなってきました。しかし身の回りには、やはり交流電源が多いため交流に関する知識はあっても、なかなか直流については知らないという方も多いのではないでしょうか。本項では直流と交流電圧に関する規定について勉強していきます。

ちなみに、家電製品などに使用するアダプターありますよね。あれはコンセントから供給される交流電源を家電製品で使用する直流電源に変換するものなんですよ。だから家電製品のほとんどは直流電源で稼動しているということは、知る人ぞ知るなんです。

第二種電気工事士学科対策:電圧種別

電工2種で勉強する電圧の種別については、電気4法のうちの1つ、電気事業法で、きちんと定義されています。(電気事業法 第2条) 電圧の種別等で以下のように定義されています。

電気事業法 第2条 電圧の区分

電圧は、次の区分により低圧、高圧及び特別高圧の3種とする。

1.低圧 直流にあっては750ボルト以下交流にあっては600ボルト以下のもの。
2.高圧 直流にあっては750ボルトを、交流にあっては600ボルトを超え、7,000ボルト以下のもの。
3.特別高圧 7,000ボルトを超えるもの。

わかりにくいので、下表にまとめます。

この記事でもケーブル名をいくつか挙げていますが、名称で気づくことはないでしょうか?

  • 600Vビニル絶縁電線(IV)
  • 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)
  • 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形(VVR)
  • 600Vポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(EV)
  • 600V二種絶縁ビニルシース電線(HIV)
    などなど

そう、これらは交流ケーブルであり、600Vと記載があることから、低圧用ケーブルということになります。

低圧ケーブルの例を見てみます。

赤丸内に600Vの文字があります。これは低圧交流ケーブルである印です。交流の低圧ケーブル600Vまで使用できる。→ 交流と直流の区分がわからなくなったときには、これを思い出せばOKです。※何かを覚えるときには何かと関連させて覚えるとラクです!

はい、これ大事!

交流の低圧は低圧ケーブル名を思い出しましょう!(600Vビニル絶縁電線など)

第二種電気工事士学科試験の過去問:電圧種別

では、今回も代表的な出題例を解いていきましょう。

設問1

この設問では、直流と交流の低圧となる電圧を選択する問題です。

600Vビニル絶縁電線など、低圧交流電線を1つでも思い出してください。そうすれば、おのずと低圧の交流電圧600V以下だとわかります。一方、直流は少し大きく750Vになります。覚えてしまいましょう。

よって正解はハになります。

設問2

この設問は、交流の低圧、高圧の区分電圧を選択する問題です。

低圧の交流電圧600V以下だと先ほどの問題からわかります。一方、高圧受電設備の工事、管理をしている人は、よく、6600Vと耳や目にしたことがあるでしょう。それ以上が高圧になります。また、高圧ケーブルの例も見てみましょう。赤丸部に6600Vという文字がありますね。

特別高圧は7,000V以上。6,600Vよりは少し上と覚えましょう。よって正解はロになります。

設問3

この設問も設問1と同じ形式の問題です。直流と交流の低圧となる電圧を選択します。

600Vビニル絶縁電線など、低圧交流電線を1つでも思い出してください。そうすれば、おのずと低圧の交流電圧600V以下だとわかります。一方、直流は少し大きく750Vになります。覚えてしまいましょう。

正解はロになります。

本項は以上になります。

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