このリングスリーブ数と刻印を理解することは学科試験だけでなく、その後に控える技能試験でも必要になる知識です。 難しくないので、ここでよく理解するようにして下さい。
ではでは、しばし、お時間拝借!
第二種電気工事士学科対策:リングスリーブの大きさと刻印
リングスリーブの大きさと刻印をただ闇雲に求めるのは無駄な労力をかけることになります。 もっと効率的に求める方法があります。 以下の2種類を参考にしてください。
断面積でスリーブの大きさと刻印を求める
基本的なことを覚えましょう。
まず、1.6mmは2mm2 つまり2sqになります。
次に2.0mmは3.5sqになります。 これらを加味して足し算します。
ではスリーブの大きさを求めるのに、断面積がどれくらいで中小が決まるのかを覚えましょう。
まず、小スリーブは8sq以下になります。 ただし、小スリーブ〇刻印は4sqになります。
中スリーブは14sq以下、つまり、8sqを超え14sqまでが中スリーブとなります。 また、14sqを超えると大スリーブとなります。
はい、これ大事!
1.6mmは2sq、2.0mmは3.5sqとして計算。
①合計して4sqなら小スリーブ(〇刻印)
②合計して8sq以下(8sq含む)なら小スリーブ(小刻印)
③合計して8sqを超え14sq以下(14sq含む)なら中スリーブ
上の表より
例えば、1.6mm2本なら 2sq×2本で4sq つまり小スリーブで刻印は〇になります。
次に1.6mm2本と2.0mm1本なら 2sq×2+3.5sq=7.5sq これは8sq以下ですので小スリーブで小刻印ということになります。
他も練習のため計算してみてください。
点数制でスリーブの大きさと刻印を求める
断面積を覚えるのも面倒だ! という人は点数制で覚えてくださいね。
基本は、1.6mmは1点、2.0mmは2点として計算します。 この基本にのっとって計算していきます。
次にスリーブの大きさはどう決まるのでしょうか。 まず合計点が2点の場合、小スリーブで〇刻印になります。 また、合計得点4点以下は小スリーブで小刻印となります。 中スリーブは5点以上となります。
はい、これ大事!
1.6mmは1点、2.0mmは2点として計算。
①合計して2点なら小スリーブ(〇刻印)
②合計して4点以下(4点を含む)なら小スリーブ(小刻印)
③合計して5点以上(5点を含む)なら中スリーブ
第二種電気工事士学科試験の過去問:リングスリーブ種類と刻印編
圧着する電線本数によりリングスリーブの種類と刻印を求める問題が、よく出題されます。 過去問を攻略し得点源として下さい。 また技能で必須の知識となるため必ずマスターするようにしてくださいね。
設問1:リングスリーブの種類と刻印の組合せ
不適切なものの組合せを探していきます。
a:断面積に換算してみます。 1.6mmは2sqです。 つまり2sq×2=4sqですので小スリーブ(〇刻印)になります。
b:a同様計算します。 2sq×2+3.5sq×1=7.5sqですので8sq以下となり中スリーブとなります。
c:同様に 2sq×4=8sqですので8sq以下となり中スリーブとなります。
d:同様に2sq+3.5sq×2=9sqとなるので8sq超となるため中スリーブには入りません。 つまり大スリーブとなり答えはdとなります。
設問2:リングスリーブの種類と刻印の正誤
不適切なものを探します。 今度は点数制で計算します。
イ:2.0mmは2点ですので2点×3本=6点 5点以上なので中スリーブになります。
ロ:1.6mmは1点ですので1点×3本=3点 4点以下なので小スリーブになります。 また2点以上なので刻印は小刻印になります。
ハ:2.0mmは2点ですので2点×2本=4点 4点以下なので小スリーブになります。 また2点以上なので刻印は小刻印になります。 よって、ハの記述が誤りとなります。
ニ:1.6mmは1点、2.0mmは2点ですので1点×1+2点×2=5点 5点以上なので中スリーブになります。
このように覚えてはいかがでしょうか。
では!