電工2種の受験を目指すとき、やっぱり気になるのは以下ではないでしょうか?
どれくらい勉強したら合格圏内に到達できるのか?そもそも、独学で合格できるのか?
この記事では、その疑問にお答えします!
第二種電気工事士試験を独学で合格するのは可能?
第二種電気工事士の合格には2つの関門があります。
学科試験と技能試験です。学科試験については知識を問われます。電気理論や工事で使用する各種機器や工具をはじめ配線図の見方や複線化など多岐にわたり仕事で普段、電気工事に従事していない人にとっては難しく感じるでしょう。しかし、過去問を見てわかるように毎年傾向は似かよっているので、しっかり傾向を掴み勉強することで充分合格点に持っていくことができます。
一方、技能試験は第二種電気工事士であれば公表問題(※)が13種類公表されますので、これらを確実に組めるように事前に練習します。そういった意味では、事前に出題される問題がわかるため、事前対策ができで練習を積むことができ合理的な対策をすることができます。
※公表問題はあらかじめ13種類の配線図が公表され、その中から1つが出題され、その課題を複線化し実際に作成します。
1.第二種電気工事士学科試験合格までの勉強時間はどれくらい?
勉強を始めるときの受験者のレベルによるとは思いますが、これから合格を目指す方の目安として合格までの勉強時間を記したいと思います。
レベル1:初学者
オームの法則って何?クリックボールってどんなボール??っていう方もいるでしょう。 そんな初学者さんの場合、合格までどれくらいの勉強時間を要するのでしょう。
1日1時間、週末土日は2時間ずつ4時間 1週間計9時間 9時間×8週間=72時間程度
初学者さんが学科試験合格に至るのには72時間程度の時間は必要かと思います。この数字は100点を目指すための時間ではなく60%以上を目指すために必要な時間と考えてください。
レベル2:電気工事従事者や電気工学を学んできた方など
電気工事に従事している方は工具、機器、測定器などの鑑別問題をはじめ、配点の多い配線図の最難関である複線図(スリーブの数、最小電線条数などを求める問題)などは勉強なしでも解けると思います。 電気理論や配線設計など普段仕事ではお目にかかることのない計算や基準、法令などを追加で勉強することで充分合格圏内をキープできるでしょう。
1日1時間、週末土日は2時間ずつ4時間 1週間計9時間 9時間×5週間=45時間程度
腕に覚えのある方(笑)が学科試験合格に至るのには45時間程度の時間は必要かと思います。この数字もまた、100点を目指すための時間ではなく60%以上を目指すために必要な時間と考えてください。
2.第二種電気工事士技能試験合格までの勉強時間はどれくらい?
筆記試験合格後、技能試験があります。しかし厄介なのは、学科試験後、約1か月したら合格発表がありますが合格発表から技能試験日まで1か月もないことです。悠長に筆記試験の合格発表を待っていては技能試験候補問題13種類の練習時間が短くなります。よって、筆記試験問題用紙には自分が選択した解答をしっかり記載し、解答速報で合否確認することが必要です。その結果、合格を確信したら即、工具や練習キットを購入し練習に励む必要があります。
では、合格までに練習はどのくらいしたらよいのでしょうか。
実は技能の場合、練習時間というよりは13種類の公表問題を何周するかが重要になります。
この13種類の公表問題は学科試験終了後、電気技術者試験センターのホームページで公表されます。
ある意味、試験問題が公表されるので練習さえすれば合格は近づくでしょう。この技能試験は電気工事による欠陥で火災や感電災害を防止する意味もあるため、配線の正誤を確認するとともに、部分的な欠陥がないかを確認されます。
つまり電気的な欠陥や題意に沿った正しい配線ができるように練習を積む必要があるわけです。13種類すべての公表問題について配線の正誤、欠陥の有無を確認しながら練習を行うことで合格を手中に収めることができます。最低、公表問題1から13まで2周することで複線化や作業にも慣れます。
公表問題にも難しいものと易しいものが混在します。あきらかに得意なものは何度もやる必要もありませんが、与えられた時間である40分で仕上げられないものは多く練習するとよいでしょう。
技能試験はかける時間が問題ではなく、公表問題を2周程度やると、充分合格点に達すると思います。
まとめ
学科試験に関してはともかく、既往問題の攻略です。できれば毎日、1時間は勉強時間を確保することです。エビングハウスの忘却曲線というものがあります。
人が何かを学んだとき 20分後には42%忘れる 1時間後には56%忘れる 9時間後には64%忘れる 1日後には67%忘れる 2日後には72%忘れる 6日後には75%忘れる 31日後には79%忘れる
さらに続けると、講義から24時間以内に10分の復習をすると、記憶が100%(講義直後の状態)に戻るといわれます。講義から1週間後に2回目の復習をすると、5分で記憶を取り戻せる。講義から1ヶ月後に3回目の復習をすると、2~4分で記憶を取り戻せるなどという調査結果があります。
つまり、この調査を参考にすると、復習のタイミングは「24時間以内」「1週間後」「1ヶ月後」が望ましいということが言えます。
これら結果を加味したうえ学科試験は初学者で約72時間、電気工学などの知識がある方は45時間程度を要します。
技能試験は公表問題をまず1周やってみます。そのうえで時間内に完了できなかったものや苦手としている公表問題を集中的に練習するなど、最低2周程度やっておくことで試験場でバタバタすることはなくなります。また、技能試験の練習を始める時期ですが学科試験の解答速報確認後、すぐにでも始めるべきだと考えます。仕事でいつ忙しくなるかわかりません。 早めに着手し万全な状態で試験に臨みましょう。技能試験に不合格になると残されたあと1回の猶予はプレッシャーへと変化しますので技能試験は一発で合格しちゃいましょう。
では