給水装置工事主任技術者についての第二弾です。 今回は資格取得に関する部分について掘り下げます。 資格取得を目指す方に重要な記事となっております。
今日もしばしお時間頂戴します!
給水装置工事主任技術者資格ついて
給水装置工事主任技術者免許が合格した本人だけでなく、
所属する会社にとってもメリットがあることは前回の記事でわかりましたね。 更なる発展性についてもメリットがありますよ。
給水装置工事主任技術者取得のメリット
- 給水装置工事は、水道利用者の公衆衛生上、欠かせない重要な職務ということは既に勉強しました。 給水装置工事主任技術者は、その資格を活かし、転職などにも優位に働きます。 個人と所属する会社への貢献があるとお伝えしたように、会社側は指定給水装置工事事業者
となるべく、資格取得者を欲するわけです。
- 給水装置工事主任技術者となり、管工事に関して1年以上の実務経験を有することで、建設業法に定める一般建設業のうち管工事の専任技術者・主任技術者として従事できます。
給水装置工事主任技術者の試験科目
試験科目は以下の通りです。
① 公衆衛生概論
② 水道行政
③ 給水装置の概要
④ 給水装置の構造及び性能
⑤ 給水装置工事法
⑥ 給水装置施工管理法
⑦ 給水装置計画論
⑧ 給水装置工事事務論
また試験で配られる試験は以下の2つに区分されます。
【学科試験1】 公衆衛生概論
水道行政
給水装置工事法
給水装置の構造及び性能
給水装置計画論
給水装置工事事務論
【学科試験2】 給水装置の概要
給水装置施工管理法
給水装置工事主任技術者の試験内容
給水装置工事主任技術者の国家試験は、以下、8科目について出題されます。 各試験科目と合格者に要求される習得すべき内容はそれぞれ以下の通りです。
1.公衆衛生概論
- 水道水の汚染による公衆衛生問題に関する知識を有していること。
- 水道の基本的な事柄に関する知識を有していること。
2.水道行政
- 水道行政に関する知識を有していること。
- 給水装置工事に必要な法令及び供給規程に関する知識を有していること。
3.給水装置の概要
- 給水管及び給水用具並びに給水装置の工事方法に関する知識を有していること。
4.給水装置の構造及び性能
- 給水管及び給水用具が具備すべき性能基準に関する知識を有していること。
- 給水装置工事が適正に施行された給水装置であるか否かの判断基準(システム基準)に関する知識を有していること。
5.給水装置工事法
- 給水装置工事の適正な施行が可能な知識を有していること。
6.給水装置施工管理法
- 給水装置工事の工程管理、品質管理及び安全管理に関する知識を有していること。
7.給水装置計画論
- 給水装置の計画策定に必要な知識及び技術を有していること。
8.給水装置工事事務論
- 工事従事者を指導、監督するために必要な知識を有していること。
- 建設業法及び労働安全衛生法等に関する知識を有していること。(※)
R3年度から、建設業法及び労働安全衛生法等に関する知識については、給水装置施工管理法から給水装置工事事務論に変更になりました。
給水装置工事主任技術者試験は8科目と科目数が多いため、計画的に勉強することが求められます。
給水装置工事主任技術者試験で最も注意が必要な足切り点について
この試験の厄介な点は2点
1.科目数が8つと多い
2.各科目ごとに足切り点が設定されているため苦手科目を作ってはいけない
給水装置工事主任技術者試験は科目数が多いうえに、足切りと呼ばれる3つの合格基準が定められています。令和3年度(2021年度)の試験の合格基準は以下の通りです。
科目数が多すぎる!科目免除はないの?
科目免除あるんです!
建設業法施行令で定める検定種目のうち1級管工事施工管理技士及び2級管工事施工管理技士技術検定に合格した者は、給水装置工事主任技術者試験科目のうち”給水装置の概要“及び”給水装置施工管理法“科目の免除規定があります。
願書提出の際に合格証明書が必要となりますので注意が必要です。
合格基準
一部免除者においては次の1及び3、非免除者つまり全科目受験者においては1~3すべてを満たさなければなりません。
1. 必須6科目(公衆衛生概論、水道行政、給水装置工事法、給水装置の構造及び性能、給水装置計画論、給水装置工事事務論)の得点の合計が、27点以上であること。
2. 全8科目の総得点が、40点以上であること。 これがトータルして取るべき点数(科目免除者は非適用となります)
3. 次の各科目の得点が、それぞれ以下に示す点以上であること。
- 公衆衛生概論:1点
- 水道行政:2点
- 給水装置工事法:4点
- 給水装置の構造及び性能:4点
- 水装置計画論:2点
- 給水装置工事事務論:2点
- 給水装置の概要 5点
- 給水装置施工管理法:2点
計算問題で電卓は使える?
筆記用具等の持参できるものとして鉛筆(HBのもの)またはシャープペンシル(なるべく芯の太いいもの)、鉛筆けずり、プラスチック製消しゴム、定規と指定されており残念ながら電卓の持参は認められていません。 そうです、電卓は持ち込むことができません。
給水装置計画論は計算問題が出題されます。 最低限、勉強の際には電卓を使用せずに筆算で解くことをお勧めします。
給水装置工事主任技術者の合格率推移
給水装置工事主任技術者試験は科目数は多いですが、難易度はさほど高くはありません。 しかし、足切りが厳しいと思う受験生が多い通り、問題数の少ない科目の足切り点が合格率を左右している傾向が見られます。 では合格率推移をみていきましょう。
概ね28%から45%の間で推移しています。 難易度は決して高くありませんが対策しないと足元をすくわれます。 満遍なく勉強し苦手科目は試験までに克服することが重要な試験といえます。
最後に、この給水装置工事主任技術者試験は過去問の攻略がキモです。
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では!
試験では計算問題も出題されます。計算問題に苦手意識がある方は、計算式を勉強して正解を確実に出せるようにしておかねばなりません。いづれにしても、実務経験者なら難易度も「難関」まではいかないレベルです。 Bクラスってところでしょうか。