2級管工事施工管理技士の二次対策対策!送風機勉強ノート

2級管工事施工管理技士二次

2級管工事施工管理技士二次講座:送風機編(ファン)

普段の生活で目にすることが多い送風機。 送風機という名称より最近はファンと言われることが多いですかね。 コロナが蔓延するようになり、特に「換気、換気」と騒がれるようになっていますが、その換気の役目を担ってくれるのが送風機、ファンです。

そのファンの設置には色々な規定がありますので、ここではそれらについて勉強していきましょう!

特性曲線及び送風機調整法

特性曲線における送風機の調整法には以下の2つ”吹き出しダンパ調整法”と”回転数調整法”があります。 重要な2つの調整法について図と照らし確認してみましょう。

吐出しダンパ調整法

下図に記す「ファンの特性曲線」において送風機がA点で運転されている場合、設計点Cで運転するように調整します。

送風機の吐出側に設けた「風量調整ダンパ」を絞ることにより、吐出抵抗を増加させ、風量を調整します

回転数調整法

下図に記す「ファンの特性曲線」において送風機がB点で運転されている場合、設計点Cで運転するように調整します。

回転数の調整は主に2種類があり、インバータなどによる電動機回転数を変化させる方法とプーリーを取換える方法などがあります。送風機の回転数を制御することにより、圧力曲線を制御し、風量を調整します。

※送風機のプーリーを大きくすると風量は小さくなります。

下図はファンの特性曲線となります。

 

送風機の据付け

以下の図は、一般的な送風機の据付け例になります。

たわみ継手:たわみ継手とはキャンバスのことをいいます。下の写真のようなもので、振動のある機器と固定物であるダクトの間をつなぎ振動を吸収します。

 

 送風機を設置する基礎についての留意点

遠心送風機の基礎施工に関しては以下の点に留意が必要となります。

①小形の送風機の基礎に関しては無筋コンクリート基礎上設置でもOK。 しかし羽根径#10以上

大形送風機の基礎に関しては鉄筋コンクリート基礎とすることが望ましいです。

②基礎の大きさは、一般に高さを150~300mmとし、幅を送風機の架台よりも100~200mm

大きくすること。

③防振基礎とする場合、モータと送風機を共通架台に設置し、共通架台を防振支持すること。

 

※ #●番は送風機の大きさ(羽根外径)を表すもので、遠心送風機の#1は150mm、軸流送風機の#1は100mmとなります。

※ 電動機と送風機を単体で防振支持すると、電動機の回転軸と送風機の回転軸が振動により

変化して、Vベルトによる動力の伝達が正しく行われなくなります。

Vベルト、プーリー

ベルトによる伝動装置で、ベルトを掛けるために軸に取り付ける円筒形の車(滑車)をプーリーといいます。

遠心送風機のVベルト、プーリーを施工する際には、以下の点に注意する。

 

プーリーの底面がベルトと接触するとプーリー側面との摩擦力が低下する。

よって、プーリー底面とベルトの底面が接触しない空間が必要である。

送風機廻りダクトに関する留意点

①送風機の吐出口直後での曲がり部の方向

1)送風機の回転方向に逆らわない方向とする。

2)やむを得ず転方向から反転させる場合は、ガイドベーン(案内羽根)を設け、ダクトの局部抵抗及び

騒音の発生量を減少させるようにする。

②送風機の吐出口直後での曲がり

局部までの距離を羽根径の1.5倍以上とし、急激な曲がりは避ける。

                                                         図:送風機の吐出口廻りのダクト

 

2級管工事施工管理技士 二次過去問に挑戦! 送風機・ダクト設置編

下図について、適当なものには○、適当でないものには×を正誤欄に記入し、×とした場合には、

理由又は改善策を記述しなさい。

答え× 送風機の回転方向とダクトの屈曲方向は同一とするのが一般的である。

それが施工上、不可能な場合にはガイドを設け摩擦損失をできるだけ低減することが重要となります。

本日は以上です!

 

 

 

 

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