第二種電気工事士の学科試験に合格したいなら得点しやすい科目を優先的に勉強すべきです。

第二種電気工事士試験情報

第二種電気工事士 学科試験の効率的勉強法

第二種電気工事士(電工2種)の学科試験は50問出題されます。

他の試験同様、出題に対して60%の正答率で合格となります。つまり50×0.6=30問正答すればよいわけです。

電工2種の試験では、比較的、初学者でもとっつきやすく、勉強して、すぐに効果が出るもの。また、とっつきにくく、比較的勉強に時間を要してしまう計算のようなものがあります。

どちらを選びますか?

そうです。

とっつきやすく勉強の効果が出やすいものを選択したほうが良いに決まっています。それらを下表にまとめてみました。

私の生徒さんに関しても、ほぼ100%の方が「計算は嫌い」と言っております(笑)

電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具など出題例

配線

電線・ケーブルの名称や許容温度、略称などについて出題されます。ほぼ同じ設問が出題されるので、主な特徴についてよく覚えておきましょう。

電気機器

三相誘導電動機・照明や管球の特徴・測定器の鑑別・低圧屋内配線で使用される機器類の鑑別問題などが出題されます。

工具

特に金属管の切断・バリ取りや接続作業、曲げ作業に使用する工具類についての出題が多いです。普段見慣れない工具類もありますが、繰り返し同じ写真で出題されていますので、攻略はしやすいと思います。

いずれも、新しい出題というのは少なく、過去に出題された問題が繰り返し出題されるパターンが多いです。これらを繰り返し、解くことをおススメします。

これらのように、写真の特徴をよく覚えておけば、簡単に解くことができるような問題です。

図記号等に関する問題(配線・機器類・材料・工具等)出題例

下記のような図記号や写真鑑別などについて、図面を読み取りながら回答する問題が出題されます。図面の周囲の状況やヒントを確認しながら、正しいものを選ぶ必要があります。

 

これは、モータブレーカを設置する意味及びシンボル(図記号)を正確に覚えておく必要があります。

この問いは、図面に低圧コンデンサの図記号は図示されているため、図記号と実物の写真を知っていれば解答できます。

一般用電気工作物の検査方法の出題例

電気工事が完了したら、様々な測定をすることになります。「電路の電圧・電流」「電力」「絶縁抵抗」「接地抵抗」などがそうです。

電気工事士は、それら測定器類を使いこなすことが必要になります。

そのため、「電圧計・電流計を組み合わせた電力の測定」、「絶縁抵抗計を使用した絶縁抵抗測定」「接地抵抗計を使用した接地抵抗測定」について、出題されます。

測定の基礎的な考えを覚えてしまえば難しくはありません。

下のような問題が出題されます。必ず得点になる科目です。習得しておきましょう。

接地抵抗測定の仕方

この問いは、接地抵抗測定時のE・P・C、3極の配置を知っておく必要性がありますが、この設問についても繰り返し、何回も出題されていますので2、3回練習すれば十分解答できる問題です。

クランプメータを使用した漏れ電流測定法

漏れ電流の問題も繰り返し出題されています。ZCTを思い出せば解けます。

一般用電気工作物の保安に関する法令の出題例

電工2種においては、「電気事業法」 「電気工事士法」 「電気工事業法」 「電気用品安全法」の電気4法といわれる法令に加え、「技術基準とその解釈」からの出題があります。

これらの法令問題は、過去問を解いてみるとわかりますが、繰り返し同じ設問が出題されます。

何が正しくて、どこが間違えているかを正確に理解することが重要となります。

法令というのは、ほぼ変わりません。だから覚えやすいといえます。

ちなみに「電気事業法」というのは、電気事業のあり方、その活動の規制を行うための基本法のことです。

「電気工事士法」とは、電気工事に従事する電気工事士の資格や義務、電気工事などによる欠陥による災害の発生の防止について定められている法律です。

「電気工事業法」は、電気工事業、つまり、電気工事という仕事について定められている法律のことです。

「電気用品安全法」は、電気用品の安全確保について定めた法律です。

「技術基準とその解釈」ですが、電気工事を行ううえで、技術的な基準を定めた指針となるべきものです。

下記のような出題があります。覚えてしまえば、そんなに難しくはありません。

電気設備の技術基準・解釈に関する問題の出題例

この問いは、一般問題でも勉強する接地工事の種類の表を思い出せば解くことができます。ただし、この図面から、C種なのか、D種なのかをきちんと判断する目を養う必要があります。

 

この問いは小勢力回路についての知識があれば解けます。

電気に関する基礎理論・配電理論などの計算問題について

上のような問題に対して、いくら繰り返し出題されるとはいえ、下記のような計算問題には抵抗がある人も多いと思います。

苦手な計算に時間をかけるのであれば、暗記ですむ上記のような問題で得点する方が得策です。

まとめ

繰り返します。

優先順位1~6を完璧にすれば、それだけで30点をクリアできます。そうすれば無理に苦手な計算に時間を費やすことはありません。

ちなみに「配電理論及び配線設計」の中には計算もありますが、簡単でパターンが決まったものもあります。

今後、そちらの講座も記載していこうと思います。

まずは、得点しやすい科目を確実に得点するよう、勉強していきましょう。

 

今日は、ここまで! では

 

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