電気工事士に限らず、合格後、うれしくてすぐに免状の交付手続きをすると思いますが、仕事が忙しいなどの理由で合格後、いまだ免状の申請をしていない方もいらっしゃると思います。今回の記事では電気工事士の免状申請の流れについてお話していきます。
電気工事士合格後の手続きなどを解説!技能試験合格以降どうする?
技能試験合格発表で試験合格が確定したら、免状を申請し手元に免状がきます。
電気工事士試験の合格ハガキを持っている方は直ぐに申請手続きが可能です。 急いでいる方は、必要書類をあらかじめ全て用意しておけば、合格ハガキが届いた直後に手続きができます。
免状申請する時間がなくて放っておいたんだけど
免状申請に期限ってあるのかな?
第二種電気工事士の免状申請に期限はある?
いいえ、申請するのに期限はありません。電工1種も電工2種ともに期限はありません。
余談ですが、試験の合格発表の直後は、申請窓口が混雑します。合格通知が到着したら、なるべく早めに申請手続きをするとよいでしょう。合格ハガキを受け取ったら、なるべく早く手続きを済ませるのがオススメです。
免状申請をしたいんだけど、申請に
必要なものって何があるの?
第二種電気工事士の免状申請に必要なものは?
免状申請ができる人や、申請に必要なものを見ていきます。
免状申請できる人
はい、まず、当たり前ですが、第二種電気工事士免状を取得できる方としては3通りあります。①第二種電気工事士試験に合格された方。②経済産業大臣が指定する養成施設において、第二種電気工事士に必要な知識及び技能に関する課程を修了された方。③試験合格者等と同等の以上の知識及び技能を有していると都道府県知事に認定された方。
なお、経済産業大臣が指定する養成施設で免状を得る資格があると認められるには下記過程を履修する必要があります。
科目 | 履修内容 | 時間数 |
電気に関する基礎理論 |
①電流、電圧、電力及び電気抵抗
②導体及び絶縁体
③交流電気の基礎概念
④電気回路の計算
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100 |
配電理論及び配線設計 |
①配電方式
②引込線
③配線
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30 |
電気機器、配線器具並びに電気工事用の 材料及び工具 |
①電気機器及び配線器具の構造及び性能
②電気工事用の材料の材質及び用途
③電気工事用の工具の用途
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90 |
電気工事の施工方法 |
①配線工事の方法
②電気機器及び配線器具の設置工事の方法
③コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法
④接地工事の方法
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70 |
一般用電気工作物の検査方法 |
①点検の方法
②導通試験の方法
③絶縁抵抗測定の方法
④接地抵抗測定の方法
⑤試験用器具の性能及び使用方法
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15 |
配線図 | 配線図の表示事項及び表示方法 | 50 |
一般用電気工作物の保安に関する法令 |
①法令及び省令
②電気設備に関する技術基準を定める省令
③電気用品安全法、電気用品安全法施行令、電気用品安全法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令
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50 |
実習 |
①電線の接続
②配線工事
③電気機器及び配線器具の設置
④電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
⑤コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
⑥接地工事
⑦電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
⑧一般用電気工作物の検査
⑨一般用電気工作物の故障箇所の修理
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570 |
免状申請に必要なもの
ケース1:第二種電気工事士試験に合格された方の場合
- 手数料5300円(収入証紙もしくは現金で納付)
- 合格通知書(原本提出)
- 写真2枚(縦4cm 横3cm 写真裏には記名をします)
- 免状返送用封筒(郵便番号・住所・宛名を記入し切手は不要)封筒サイズ 縦14cm~23.5cm以内。横9cm~12cm以内のもの
- 住民票(申請前3か月以内に交付されたもの。本籍・続柄不要)
ケース2:養成施設で第二種電気工事士に必要な知識及び技能に関する課程を修了された方の場合
- 手数料5300円(収入証紙もしくは現金で納付)
- 養成施設修了証明書( 第二種電気工事士養成施設修了証明書)(原本提出)
- 写真2枚(縦4cm 横3cm 写真裏には記名をします)
- 免状返送用封筒(郵便番号・住所・宛名を記入し切手は不要)封筒サイズ 縦14cm~23.5cm以内。横9cm~12cm以内のもの
- 住民票(申請前3か月以内に交付されたもの。本籍・続柄不要)
なお、免状に記載される氏名を旧姓としたい場合には、申請書の免状に記載する氏名欄に、旧姓を記入してください。住民票で確認できる場合に限り、免状に記載する氏名を旧姓等で交付してもらえます。ただし、申請書提出後の、免状に記載する氏名の修正はできません。申請前に十分確認して
ください。
免状申請をしたんだけど、だいたい
何日ぐらいで免状は届くの?
第二種電気工事士の免状申請から到着まで何日かかるの?
合格後、手元に免状はいつくるか、気になって仕方ないって人も多いと思います。免状は申請から手元に届くまで、どれくらいの日にちが掛かるのでしょうか。
東京都の例
都道府県及び繁閑期の違いにより異なりますが、東京都の場合、受付から免状発送まで約10日です。されに到着まで約2日ですので、最終的に手元に届くまで約2週間と考えておけばよいですね。都道府県により異なりますが、最短で手に入れるには、当然、郵送ではなく、申請窓口に持参し申請することをおススメします。
免状申請の申請窓口は?
申請窓口は、都道府県ごとにあります。受験者自身が住民登録している都道府県のに対し、申請します。
第二種電気工事士免状に有効期限はあるの?
第二種電気工事士の免状は特に有効期限はありません。取得した免状は、その後、第一種電気工事士(電工1種)のように更新義務はありません。
電工1種については、自家用電気工作物を扱うため、常に最新の電気工事技術及び保安に関する知識、関係法令等に関する知識を得ていくため講習を受ける義務があります。
まとめ
今回は、合格後すぐに手続きできなくて日にちが経過した方むけの内容です。合格するとセンターより郵送されてくる書類や合格証明書を、申請の手引きを見ながら、郵送よりも窓口に提出すると比較的簡単にすみますが、日にちがたっても申請できるので安心してください。また、郵送よりも窓口に提出する方が(都道府県によります)、免状を早く手にできます。参考にしてみてください。
本項は以上です。