第二種電気工事士学科対策!電線の接続・絶縁被覆の過去問攻略!

第二種電気工事士(筆記勉強)

電線やケーブルは、なかなかシームレスとはいきません。 ボックス内などで圧着したりするはずです。 圧着すれば何でもいいわけではありません。 皆さんは電気工事士として仕事をしたいと考えるのであれば決まりごとを学び、実践することが重要になります。 今回は電線接続や絶縁被覆について記述していきます。

では、お時間拝借!

1.第二種電気工事士学科対策:電線接続・絶縁被覆の決まりごと

まずは電線の接続から確認していきます。

1. 電線接続に関する決まりごと

電線は、「電気に関する基礎理論」科目で勉強したように電圧を印加すると電気回路には電流が流れます。 その電流と抵抗により熱損失が生じます。 つまり熱が生じるわけです。 これが閉塞されたボックス内や天井裏などで過熱し火災などを発生させない配慮が必要になります。 そういった観点から決まりごとがあるわけです。

では大切なものを掻い摘んで確認します。

①電線接続部の電気抵抗を増加させてはいけない。                             流れる電流により熱が発生します\(P=I^2R\) つまり電流×電流×抵抗の大きさの熱が発生します。 接続部で生じた熱は火災の原因になるから抵抗を増やしてはいけないんです!

電線の引張り強さを20%以上減少させない。                        電線をつなぐということは、つながない場合と比べて多少は引張り強さが減少するのは当たり前ですよね。 ではどれくらいまで減少してよいか? それが20%までとなっているわけです。

接続部分は接続管その他器具を使用し、またはろう付けすること。 ここでいう接続管とはリングスリーブ・差込形コネクタなどを指します。 併せて覚えておきましょう!

図:リングスリーブ   図:差込形コネクタ

電線管内に接続点を設けてはなりません。 電線相互の接続は必ずボックス内で行います。 接続点は過熱しやすく火災のリスクもあるため点検ができない管内には接続点は設けてはいけません。

 

はい!これ大事!

①接続部の電気抵抗は増加させない

電線引張り強さを20%以上減少させない

接続部は接続管その他器具を使用するかろう付けする

電線相互間の接続はックス内で行うこと

2. 絶縁被覆に関する決まりごと

次は電線の接続部の処理についての決まりごとです。

①電線の接続部は絶縁電線被覆と同等以上の物で被覆すること。

②電線相互を差込型コネクタで接続する場合、絶縁テープを巻く必要はありません。 なぜなら差込形コネクタ自体が絶縁物だからです。

1. 絶縁被覆の種類

電線の接続部は絶縁電線被覆と同等以上の物で被覆すること」とありましたが、実際にどのような被覆したらよいのか見ていきます。

絶縁テープ(ビニルテープ):絶縁処理方法として厚さ約0.2mmのテープを半幅以上重ねて2回以上(4層以上)巻きます。※選択肢に半幅以上”重ねて1回(2層)巻いた”とよく出題されるがこれでは不十分!

もちろん、絶縁テープ(ビニルテープ)以外も出題されます!

黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ:絶縁処理方法として(厚さ約0.5mm)は半幅以上重ねて1回(2層)以上巻きます。

自己融着性絶縁テープ :絶縁処理方法として(厚さ約0.5mm)を半幅以上重ねて1回(2層)以上巻きます。

はい!これ大事!

ビニルテープ:半幅以上重ねて2回以上(4層以上)巻き

黒色粘着性ポリエチレン絶縁テープ:半幅以上重ねて1回以上(2層以上)巻き

自己融着性絶縁テープ:半幅以上重ねて1回以上(2層以上)巻き

ビニルテープは他のテープより薄い(約0.2mm)から余計に巻くんですね。

 

2. 第二種電気工事士学科試験の過去問:電線接続・絶縁被覆編

では電線の接続に関する過去問を解いていきましょう!

1.第二種電気工事士学科試験の過去問:電線接続編

まずはスタンダードな電線相互の接続に関する設問からです。

設問1:電線相互の接続

では、まず答えを見ずに考えてみましょう!

では解説です!

はい!これ大事!を思い出しましょう。

ですが絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆ということは絶縁電線と同じ効力であり、これが駄目なら電線もダメということになってしまいます。

は接続管にスリーブや差込形コネクタがありますのでOK

は引っ張り強さの問題ですが、どうしても、電線をつなげば強度は落ちます。 ですがどれくらい強度を落としても許容されるのかを覚えていなければなりません。 それが20%以上減少させないと規定されていますが、題意より15%とありますので比較します。15%は20%以下ですのでOKとなります。

結果、答えはロになります。 電気抵抗が増えると熱を発生するということを覚えておきましょう。 それが火災につながるリスクがあるので抵抗は1%も増やしてはいけません。

 

では、次の問題!

設問2:電線相互の接続

電線相互の接続に関する設問を繰り返し解いて、マスターしてしまいましょう。

これも自身で考えてみてくださいね!

では解説です!

答えは二になります。

先ほどの問いと違うのはハになります。 差込形コネクタは絶縁物なのでビニルテープによる絶縁は必要ありません。 よく覚えておきましょう。

2.第二種電気工事士学科試験の過去問:絶縁被覆編

次に絶縁電線の終端接続部の絶縁処理問題について確認していきましょう。

設問1:終端接続部分の絶縁処理

これも、ご自身でやってみてくださいね!

では解説です!

は前出ですが絶縁処理は不要です。

ですが、黒色とくれば! 半幅以上重ねて1回(2層)巻く!

ですがリングスリーブの上にリングスリーブ用の絶縁キャップを被せたとあります。

↓ こんなやつです! これは絶縁性能を持っているという判断です。 だからOK

が誤りです。はビニルテープとくれば!半幅重ねて2回(4層)巻く! つまり、半幅以上”重ねて1回(2層)巻いた”では不十分! よく覚えてくださいね!

設問2:終端接続部分の絶縁処理

絶縁処理も繰り返し選択肢の中身だけを入替える傾向が強いので、覚えてしまいましょう。

これも、ご自身でやってみてくださいね!

では解説です!

ですが自己融着性絶縁テープとくれば! 1回以上(2層以上)巻く!

は黒色とくれば! 半幅以上重ねて1回(2層)巻く!

は、そもそも差込形コネクタの外観はプラスティックなので絶縁物ですから絶縁処理は不要!!

はビニルテープだから! 半幅以上重ねて2回以上(4層以上)巻く! だから、半幅以上”重ねて1回(2層)巻いた”では不十分! これをいつも引っ掛けでで出されるのでよく覚えてくださいね!

 

今日は以上! では

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