2級管工事施工管理技士の二次対策対策!区画貫通関連勉強ノート

2級管工事施工管理技士二次

配管がそのフロアで完結するにしても機械室などの躯体を貫通します。 セントラルユーティリティなど熱源を持つ場合など水平区画や水平区画を貫通するケースが多いですよね。

今回は区画貫通部の処理について話していきます。

2級管工事施工管理技士二次講座:区画貫通

まずは貫通部の施工についてです。

防火区画壁床貫通部施工

防火区画は火災時などに延焼を防止する必要があることから厳密な区画処理が求められます。

貫通部の留意事項

  • 給水管、配電管その他の管が防火区画等を貫通する場合においては、これらの管の構造は、貫通する部分及び当該貫通する部分からそれぞれ両側に1m以内の距離にある部分を不燃材料で造ることが重要です。
  •  給水管、配電管その他の管が準耐火梢造の防火区画を貫通する場合においては、当該管と準耐火構造の防火区画とのすき間をモルタルその他の不燃材料で埋める必要があります

         図:防火区画の貫通

 

  • 換気、暖房または冷房の設備の風道が準火構造の防火区画を貫通する場合においては、当該風道の防火区画を貫通する部分またはこれに近接する部分に防火ダンパなどを設けなければなりません
  • 防火区画を貫通する部分に設ける防火ダンパと防火区画との間の部分にあっては、鉄板の厚さを1.5mm以上とし、または、鉄網モルタル途り、その他の不燃材料で被覆しなければなりません。

防水処理の必要な貫通部施工

配管が防水層を貫通する場合、配管施工後の防水施工が容易にでき、外力により貫通管がズレない構造とし、かつ貫通管からの発熱が防水層へ悪影響を与えないよう施工しなければなりません。

壁貫通処理

外壁、地下外壁、あるいはコンクリート製タンクなどの防水壁などを配管が貰通する場合には、つば付きスリーブなどを用いて充分に防水性を確保する。 また、配管とスリーブの間は、不燃材料を充てんし、シーリング材(水密性のある材料)でシールします。

ちなみに、鉄製で鉄板の厚さが1.5mm以上の防火戸または防火ダンパを特定防火設備といいます。

図:外壁貫通例

 

床貫通処理

屋根、厨房、便所、浴室などの防水処理の必要な床を配管が貫通する場合、防水に注意が必要となります。 そのため、貫通部にはつば付きスリーブを使い、防水性を確保します。 また、防水層を仕上げまで立ち上げ、スリーブと配管の隙間には不燃材料を充てんします。 上端はシーリング材でシールすることも必要になります。

                          図:防水床貫通例

 

つば付きスリーブとは以下のような形状で、壁中などの水密を要する部分に使用します。

貫通部の保温

壁や梁などの貫通部

壁や梁などの貫通部は、貫通部で継目ができないように施工する。

          図:梁貫通部の保冷・防露

 

特に保冷や水温の低い給水管の防露の場合は、貫通部に保冷施工をしないと管の表面に結露して漏水に似た状態のようになることがあるので、壁や梁の内外に連続して保冷または防露施工を行います。

防火区画を貫通する場合

防火区画および主要構造部の床、壁などを配普、ダクトが貫通する場合の貫通部分の被覆は、貫通部内面もしくはスリーブ内面と配管およびダクトとの隙間をロックウール保温材などの不燃性のもので完全に充てんする。

蒸気管などが壁、床などを貫通する場合

蒸気菅などが壁、床などを貫通する場合には、伸縮を考慮して、貫通部分およびその面から前後

約25mm程度は保温被覆しないこと。

2級管工事施工管理技士 二次過去問に挑戦! 区画貫通関連編

下図について、適当なものには○、適当でないものには×を正誤欄に記入し、×とした場合には、

理由又は改善策を記述しなさい。

 

答え:× ※防火区画貫通簿の処理(国土交通大臣認定工法例)より

区画貫通部はt=0.3mm以上の亜鉛めっき鋼板を用いた鋼製枠などで冷媒配管を覆い、その隙間部は耐熱シールなどを充填する必要性がある。

冷媒配管貫通部処理は国土交通大臣認定工法で施工する必要があります。 BCJ工法もその1つです。 この問題で是非覚えてください。

 

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