第二種電気工事士学科対策!筆記試験の配線図複線化はステップに沿って描いて攻略する

第二種電気工事士(筆記勉強)

下記のような図を『単線図(たんせんず)』といいます。

実際、このままでは筆記試験の配線図も、技能試験に於いても、普段電気工事士として働いている人以外、実際、この単線図だけを確認して配線できないと思います。

 

 

そこで、この『単線図』を配線できるように『複線図(ふくせんず)』に直す過程が必要になります。

この項では、単線図』を『複線図』に直す『複線化』という作業について勉強していきます

第二種電気工事士筆記試験:配線図の複線化

さて、この項では電気工事士ではなくても、電気の勉強をしたことがない人でも配線図を複線化できるように1つずつのステップに沿って配線していく方法を勉強していきます。

配線図複線化のステップ

まずは複線化する過程(ステップ)を記します。 しかし文字だけ見ても何のことかわかりませんから、実際にこの後、練習していきます。

複線化のステップ(これだけは絶対に覚えましょう!)

Step 0

単線図に記載された全ての器具を配置します。

Step1

電源の白線(W)をスイッチ以外の負荷(器具)やコンセントにつなぎます。

※稼働させたいもの全てに接続。

Step2

電源の黒線(B)をスイッチ及びコンセントに接続します。

※スイッチON・OFFで稼動・停止させたいものに接続。

Step3

スイッチと対応する負荷(器具)を接続します。

配線図複線化を行う際の注意点

配線図複線化絶対ルール!

VVF用ジョイントボックス・アウトレットボックス内で配線は必ず接続する。

まずは使用する代表的な図記号(シンボル)を覚えよう

 

配線図以外でも写真鑑別や図記号の勉強をしてきていると思います。 配線図でもその図記号を絡めて勉強していき、多くの図記号などを覚えましょう。

配線図の基本

コンセント回路

コンセントにドライヤーなどの家電製品を差すと家電が使用できます。 いつでも差すだけで使用できるということ、つまり、スイッチはないということになります。

それを示す単線図は以下の通りです。

次に、この単線図を複線化してみます。

ここでは電源を黒丸と白丸の代わりに水色の丸で表すことにします。 ちなみに黒丸は非接地側電線、つまり電圧が掛かる側の電線を示し、水色の丸は接地側電線、つまり電圧の掛からない側の電線になります。

 

●Step0

単線図に記載された全ての器具を配置します。 ここでは器具類はVVF用ジョイントボックス、コンセントだけです。 位置を変えないように以下のように配置します。

 

●Step01

電源の白線(ここでは水色の線とします)をスイッチ以外の負荷(器具)やコンセントにつなぎます。

※稼働させたいもの全てに接続。

このように白線(ここでは水色で表現します)を負荷(ここではコンセントのことです)を接続します。

●Step02

電源の黒線をスイッチ及びコンセントに接続します。 この単線図ではスイッチがないためコンセントのみ接続します。

※スイッチで入り切りさせたいものに接続しますが、ここにはスイッチで入り切りするものはないため、これで完了です。

コンセントは電源(黒と水色)に直接接続されているため、常に電圧が印加(掛かっている)状態です。

負荷1つを点灯させる回路

今度はコンセントとは違い、ダウンライトをスイッチ(イ)で入り切りできる回路になります。 照明は年中、点灯させる負荷ではありません。 つまり、スイッチが必要ということになります。

それを示す単線図は以下の通りです。

●Step0

単線図に記載された全ての器具を配置します。 ここでは器具類はVVF用ジョイントボックス、DL:ダウンライト、スイッチ(イ)になります。 位置を変えないように以下のように配置します。

 

●Step01

電源の白線(ここでは水色の線とします)をスイッチ以外の負荷(器具)やコンセントにつなぎます。

※稼働させたいもの全てに接続。

 

このように白線(ここでは水色で表現します)を負荷(ここではDL:ダウンライトのことです)を接続します。

●Step02

電源の黒線をスイッチ及びコンセントに接続します。 この単線図ではスイッチはありますが、コンセントはないため、スイッチのみに黒線を接続します。

※スイッチで入り切りさせたいものは、DL(ダウンライト)のみなのでダウンライトにのみ接続します。

●Step03

スイッチと対応する負荷(器具)を接続します。

複線化はこれで完了です。

 

下図で回路を確認します。

下の図では電源の非接地側電線で電圧が掛かっている部分を赤く塗っています。 スイッチが開いているのでDL(ダウンライト)は点灯しません。

 

 

次にスイッチを閉じてみます。 すると非接地側電線(黒線)全体が赤線になり電源の接地側電線(水色線)とつながりました。

このように確認を行うことで回路が正しいことがわかります。

コンセント及び照明器具のある回路

次に少し複雑な回路を複線化してみましょう。 複雑でもステップごとに順番に線をつないでいくことで簡単に複線化できます。

 

●Step0

単線図に記載された全ての器具を配置します。 ここでは器具類はVVF用ジョイントボックス、DL:ダウンライト、スイッチ(イ)になります。 位置を変えないように以下のように配置します。

 

今回の回路はコンセント2つ、スイッチ(イ)と蛍光灯(イ)が主な機器類になります。 これらを位置を変えずに配置していきます。

●Step01

電源の白線(ここでは水色の線とします)をスイッチ以外の負荷(器具)やコンセントにつなぎます。

※稼働させたいもの全てに接続。

ここではスイッチ以外の機器、コンセント2つ、蛍光灯に白線(見やすいように水色で表現します)

●Step02

電源の黒線をスイッチ及びコンセントに接続します。 この単線図ではスイッチ(イ)に加え、コンセント2つありますので、電源の非接地側電線(黒線)をスイッチとコンセント2つに接続します。

※スイッチで入り切りさせたいものは、蛍光灯なので黒線を蛍光灯に接続します。

●Step03

最後にスイッチ(イ)と対応する負荷(蛍光灯イ)を接続します。

スイッチ(イ)と蛍光灯(イ)を接続します。 ここではわかりやすくするために赤線で表現しますが、実際の配線ではスイッチからでる線は白になります。 接地側電線と区別するための赤線と理解いただけると助かります。

電工2種 配線図 単線図から複線図への複線化まとめ

まずは、電気配線がわからなくても、まずはステップ順に描いてみましょう。 いくつか描いているうちにだんだん理解できるようになります。

Step 0

単線図に記載された全ての器具を配置します。

Step1

電源の白線(W)をスイッチ以外の負荷(器具)やコンセントにつなぎます。

Step2

電源の黒線(B)をスイッチ及びコンセントに接続します。

Step3

スイッチと対応する負荷(器具)を接続します。

まずはこのステップを頭に叩き込みましょう。

 

本項は以上になります。

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